被害妄想

20歳の底辺大学生が一生懸命生きているブログ

卒業検定に落ちた話

卒業検定に落ちた。それはもう見事な落ちっぷりだった。右折する時に歩行者に気を取られ直進車に気が付かなかった。補助ブレーキを踏んだ先生は「気を落とさないでね」と優しい言葉をかけてくれたが、逆に今日気を落とさないでいつ気を落とすのだろう。涙目で頷いて「逆に検定でやらかして良かったです」と強がって立ち去ろうとしたら教習所の柱に思いっ切り頭をぶつけた。大学生らしい人が私の方を見てくすくす笑っていた。今日は何だ?厄日か?

厄日、そう今日は本当についていなかったのだ。卒業検定の時間は朝10時。いつもならシャトルバスに乗って教習所まで行くのだが、一番早い時間が10時36分なので間に合わない。なので自転車で行くことにしたのだが、駐輪場へ行き唖然とした。自転車が風で薙ぎ倒され水溜りに浸かっていたのだ。(今日は小雨が降っていた)慌てて自転車を起こし、サドルを拭こうとハンカチを探したのだが見つからない。家に置いてきてしまったらしい。諦めて上着の袖でサドルを拭き、いざ走り出したとたん強くなる雨。この時点で早起きしてセットした髪の毛はグチャグチャである。その後もバランスを崩して転けかけるわ、ペダルで足を擦りむくわ運が悪いとしか言いようがない状態だった。

そして前述の通り卒業検定を落とされ、帰りにマンションの駐輪場で他の自転車をドミノ倒しにした。この時点でライフポイントは限りなく0に近いのだが、何とか心を保って自転車を直し家に帰った。あーあ、もうやってらんねーわと自分の部屋を開けて私が見たものとはテーブルの上にある大量の猫のゲロだった。

こんなについてない日というのがあっても良いものだろうか。私が何か悪いことをしたのか。卒業検定の行きしに太陽の塔を睨みつけたのが良くなかったのか。どちらにしろもう心が折れそうだ。猫のゲロを片付けながら私は相当落ち込んでいた。このまま永遠に受からなかったらどうしよう。とここまで考えて私は手元のスケジュール帳を開いた。私の通っている教習所は全ての教習を終えてから3ヶ月以内に卒業検定を合格しなければならない。今日落ちたから後24回。冷静に考えて24回も検定を受けて受からない奴がいるだろうか?まぁ大丈夫だろう。

私の長所はポジティブなところだ。今日落ちたから何だ。まだたった1回しか落ちてないじゃないか。今日落ちたらまた次、次落ちたらその次、七転び八起きの精神で頑張ってみよう。

とにかく次の検定は2日後。頑張ろう。とにかく頑張ろう。…七転八倒にならないといいが。